2017.12.07 11:40大洗磯前神社とその他の社寺|近世|大洗町史(第2編第4章第3節)一 大洗磯前神社の変遷 蓋山(ふたやま)・笠置山・大扇山・五明山などと古くは呼ばれた山林 大洗山(おおあらいさん)に鎮座している大洗磯前神社は、数々の変遷を経て現在にいたっている。中世においては、摂社四〇余、神戸(しんこ)一千戸といわれ繁栄をきわめたが、永禄年間(一五五八~一五六...
2017.09.15 01:42大洗磯前の神|律令制度|古代|大洗町史(第2章第2節)二 大洗磯前の神 大洗磯前神社は、古名を大洗磯前薬師菩薩神社と言い、神社名が『延喜式』に見える。 『文徳実録』によると、祭神の大己貴命と少彦名命が、文徳天皇の時代に、海上から出現されたと説明かあり、この地に古くから海上安全・豊かな収穫をつかさどる神として祀られていたようである。 ...
2017.09.04 03:54大洗地方の海産植物の地方名|海洋の生物|大洗町史(第2章第4節)第2章 海洋の生物第4節 大洗地方の海産植物の地方名 多くの陸上植物に地方名(方言)があるように、海藻や海草のなかにも、人々の生活に関係の深い有用藻や有害藻には古くより、地方特有の名がつけられて呼ばれているものがある。 大洗地方でもいくつかの種に地方名があり、以下は、採藻組合長小...
2017.09.04 03:05有用な海産植物|海洋の生物|大洗町史(第2章第3節)第2章 海洋の生物第3節 有用な海産植物1. 食用にされるおもな海藻 わが国では、古来、海藻の用途は食用をはじめ、神事、糊料、肥料、薬用ときわめて広い。 大洗で食用とされているおもな種には、アナアオサ・ナガアオサ・アオノリの仲間、マツモ・ワカメ・ヒジキ・アマノリの仲間、フクロフノ...
2017.09.04 02:46海産植物の記録と海藻相|海洋の生物|大洗町史(第2章第2節)第2章 海洋の生物第2節 海産植物の記録と海藻相1.海藻の記録 茨城県沿岸の最も古い海藻の記録は、『常陸国風土記』にみられ、海松(みる)、塩を焼く藻、海苔、が挙げられている。霞ヶ浦がまだ湾口を鹿島灘に開いていたころ、その周辺や日立市北部から多賀郡十王町付近の分布についての記録であ...
2017.09.04 01:31海産固着生物の分布と生態|海洋の生物|大洗町史(第2章第1節)第2章 海洋の生物第1節 海産固着生物の分布と生態1. 水平分布 海藻の水平分布は海洋の諸要因の影響を受けるが、とくにそこを流れる海流の影響を受ける。大洗海岸を含む茨城県沿岸は太平洋沿岸の黒潮と親潮の二大海流が洗い、交錯するという特異な水域である。またこの二大海流は季節により強弱...
2017.08.06 01:52植生の概要|自然環境|大洗町史(第1章第5節)第1章 自然環境第5節 植生の概要1.恵まれた植生 大洗町は日本列島における植生分布からは常緑広葉樹林帯に属する。常盤沖は暖流と寒流が交錯するため、両方の要素をもつ植物が混在し、植物地理学上興味ある地域である。 茨城県における海浜植物のうち代表的な暖流系の種には、マルバグミ、イ...
2017.08.06 00:51地質|自然環境|大洗町史(第1章第3節)大洗町の地質(『大洗県立自然公園地質図』より)第1章 自然環境第3節 地質1.地質のアウトライン 大洗町の古生代の地層は「大洗層」と呼ばれ、台地の下半部および大洗海岸に露出している地層である。これは、おもに礫混じりの礫岩より成っていて、砂の固まってできた砂岩や、粒子の細かい泥が...