2018.01.05 02:56大洗海岸6月潮遊び前編|「海と踊る」日記(金澤 真里)6月25日この日の大洗海岸は朝凪と、深い霧を纏っていた。白く煙る霧の水滴は一粒一粒が目視できるほどであった。髪も肌も纏わりつく霧でじっとりと濡れ、愛着の3ミリのウェットスーツは梅雨時期の蒸し暑さと初めて磯に潜る緊張と重なり合い、スーツの中は蒸し風呂状態。頭のてっぺんから足首まで汗...
2017.09.15 15:05私と海|「海と踊る」(金澤 真里)うらうらとした日溜まりの中、潔く咲く桜並木。さくら坂通りを抜け坂道のてっぺんから見える清く生き生きと、神羅万象が生まれ輝き放つ春の大洗海岸。波はまるで子供が手足を思いっきり伸ばすかのよう。いたずらに笑う太陽の煌めきを伸ばしたその手ですくい上げ、水面へ太陽の欠片を優しく吹く。その煌...
2017.09.14 23:49わが心の大洗海岸|大洗町の歴史と自然を楽しむ会(田山 久子) 現在、大洗町に在住歴27年になる私は、隣り村である「常澄村」で生まれ育ちました。その「常澄村」は、平成の初めごろ合併して、現在は「水戸市」になっております。 特に私の生家は、「大洗街道」とも呼ばれる「国道51号線」の道路沿いにあり、毎年の海水浴シーズンには、我が家の前が常に「交...
2017.09.14 23:10名勝「大洗」について-神磯鳥居を含む岩礁の再評価-(蓼沼 香未由)Ⅰ.岩礁の概要 大洗町の海岸線は,大貫・夏海沿岸の中南部に砂浜が広がり,北部の磯浜沿岸には,岩礁帯が発達している。岩礁は,大洗海岸の南北約1.8km,東西約0.9kmの範囲に見られ,断続的に幾つかの岩礁群を構成しながら,浜に並行して帯状に分布している。昭和40年代以降の大洗港の建...
2017.09.14 13:45大洗海岸6月21日夏至|「海と踊る」日記(金澤 真里)2017年6月21日午前4時21分 夏至の日の出を迎えて。さざ波の子守唄に心地よく眠る宮下の旅館街と、眠りから今目覚めようとする大洗海岸。海と空が何処までも青く幻想的な空間に包まれる。その情景を心で見た。
2017.09.14 12:03大洗海岸6月4日|「海と踊る」日記(金澤 真里)海岸に訪れる人は年々増加している。私が子どもの頃、約三十年前は六月に海に訪れる観光客は少なく、プライベートビーチのようであったのを思い出す。 大洗海岸の自然な植生が時間に追われる現代人の心を癒すのだろう。浜松風は心の芯の声を思い出させてくれる。
2017.09.04 03:54大洗地方の海産植物の地方名|海洋の生物|大洗町史(第2章第4節)第2章 海洋の生物第4節 大洗地方の海産植物の地方名 多くの陸上植物に地方名(方言)があるように、海藻や海草のなかにも、人々の生活に関係の深い有用藻や有害藻には古くより、地方特有の名がつけられて呼ばれているものがある。 大洗地方でもいくつかの種に地方名があり、以下は、採藻組合長小...
2017.09.04 03:05有用な海産植物|海洋の生物|大洗町史(第2章第3節)第2章 海洋の生物第3節 有用な海産植物1. 食用にされるおもな海藻 わが国では、古来、海藻の用途は食用をはじめ、神事、糊料、肥料、薬用ときわめて広い。 大洗で食用とされているおもな種には、アナアオサ・ナガアオサ・アオノリの仲間、マツモ・ワカメ・ヒジキ・アマノリの仲間、フクロフノ...
2017.09.04 02:46海産植物の記録と海藻相|海洋の生物|大洗町史(第2章第2節)第2章 海洋の生物第2節 海産植物の記録と海藻相1.海藻の記録 茨城県沿岸の最も古い海藻の記録は、『常陸国風土記』にみられ、海松(みる)、塩を焼く藻、海苔、が挙げられている。霞ヶ浦がまだ湾口を鹿島灘に開いていたころ、その周辺や日立市北部から多賀郡十王町付近の分布についての記録であ...
2017.09.04 01:31海産固着生物の分布と生態|海洋の生物|大洗町史(第2章第1節)第2章 海洋の生物第1節 海産固着生物の分布と生態1. 水平分布 海藻の水平分布は海洋の諸要因の影響を受けるが、とくにそこを流れる海流の影響を受ける。大洗海岸を含む茨城県沿岸は太平洋沿岸の黒潮と親潮の二大海流が洗い、交錯するという特異な水域である。またこの二大海流は季節により強弱...
2017.08.06 01:52植生の概要|自然環境|大洗町史(第1章第5節)第1章 自然環境第5節 植生の概要1.恵まれた植生 大洗町は日本列島における植生分布からは常緑広葉樹林帯に属する。常盤沖は暖流と寒流が交錯するため、両方の要素をもつ植物が混在し、植物地理学上興味ある地域である。 茨城県における海浜植物のうち代表的な暖流系の種には、マルバグミ、イ...
2017.08.06 00:51地質|自然環境|大洗町史(第1章第3節)大洗町の地質(『大洗県立自然公園地質図』より)第1章 自然環境第3節 地質1.地質のアウトライン 大洗町の古生代の地層は「大洗層」と呼ばれ、台地の下半部および大洗海岸に露出している地層である。これは、おもに礫混じりの礫岩より成っていて、砂の固まってできた砂岩や、粒子の細かい泥が...