2018.01.05 02:56大洗海岸6月潮遊び前編|「海と踊る」日記(金澤 真里)6月25日この日の大洗海岸は朝凪と、深い霧を纏っていた。白く煙る霧の水滴は一粒一粒が目視できるほどであった。髪も肌も纏わりつく霧でじっとりと濡れ、愛着の3ミリのウェットスーツは梅雨時期の蒸し暑さと初めて磯に潜る緊張と重なり合い、スーツの中は蒸し風呂状態。頭のてっぺんから足首まで汗...
2017.12.28 22:40「ボオドレェルの詩碑」(エトランジェと暮鳥と)|大洗歴史漫歩(大久保 景明) フランスの詩人ボオドレェル(1821~1867)の詩碑が大洗神社の真下、大洗美術館入口の路傍に建っています。碑にはボオドレェルの散文詩「エトランジェ」が原文で刻されています。 日本近代詩の黎明期にボオドレェルの詩は日本詩壇に大きな影響をあたえました。 明治初期に短歌や俳句、漢詩...
2017.12.07 11:40大洗磯前神社とその他の社寺|近世|大洗町史(第2編第4章第3節)一 大洗磯前神社の変遷 蓋山(ふたやま)・笠置山・大扇山・五明山などと古くは呼ばれた山林 大洗山(おおあらいさん)に鎮座している大洗磯前神社は、数々の変遷を経て現在にいたっている。中世においては、摂社四〇余、神戸(しんこ)一千戸といわれ繁栄をきわめたが、永禄年間(一五五八~一五六...
2017.09.15 15:05私と海|「海と踊る」(金澤 真里)うらうらとした日溜まりの中、潔く咲く桜並木。さくら坂通りを抜け坂道のてっぺんから見える清く生き生きと、神羅万象が生まれ輝き放つ春の大洗海岸。波はまるで子供が手足を思いっきり伸ばすかのよう。いたずらに笑う太陽の煌めきを伸ばしたその手ですくい上げ、水面へ太陽の欠片を優しく吹く。その煌...
2017.09.15 06:13井上靖「大洗の月」が教えてくれる、大洗の人(石井 盛志) 大洗海岸は、井上靖の「大洗の月」や、徳川光圀作詞、滝廉太郎作曲の「荒磯」の舞台として登場する月夜の美しい名所です。どちらもあまり知られていない作品ではありますが、大洗の土地風土が持つ心地よさを表現されている作品です。今回はしみじみと心地よい癒しの小作品「大洗の月」についてご紹介...
2017.09.15 03:45大洗磯前神社と私(若井 大介)1.大洗との縁の始まり 私の霊的世界との関わりは比較的新しく、2010年から始まりました。その年に大洗町に転勤してきた私は長野にて霊的世界と邂逅することから、人生観を大きく変えることになります。 それは大洗町の霊的世界との関係が始まることを意味しました。2011年に青森に異動した...
2017.09.15 01:42大洗磯前の神|律令制度|古代|大洗町史(第2章第2節)二 大洗磯前の神 大洗磯前神社は、古名を大洗磯前薬師菩薩神社と言い、神社名が『延喜式』に見える。 『文徳実録』によると、祭神の大己貴命と少彦名命が、文徳天皇の時代に、海上から出現されたと説明かあり、この地に古くから海上安全・豊かな収穫をつかさどる神として祀られていたようである。 ...
2017.09.14 23:49わが心の大洗海岸|大洗町の歴史と自然を楽しむ会(田山 久子) 現在、大洗町に在住歴27年になる私は、隣り村である「常澄村」で生まれ育ちました。その「常澄村」は、平成の初めごろ合併して、現在は「水戸市」になっております。 特に私の生家は、「大洗街道」とも呼ばれる「国道51号線」の道路沿いにあり、毎年の海水浴シーズンには、我が家の前が常に「交...
2017.09.14 23:10名勝「大洗」について-神磯鳥居を含む岩礁の再評価-(蓼沼 香未由)Ⅰ.岩礁の概要 大洗町の海岸線は,大貫・夏海沿岸の中南部に砂浜が広がり,北部の磯浜沿岸には,岩礁帯が発達している。岩礁は,大洗海岸の南北約1.8km,東西約0.9kmの範囲に見られ,断続的に幾つかの岩礁群を構成しながら,浜に並行して帯状に分布している。昭和40年代以降の大洗港の建...
2017.09.14 13:45大洗海岸6月21日夏至|「海と踊る」日記(金澤 真里)2017年6月21日午前4時21分 夏至の日の出を迎えて。さざ波の子守唄に心地よく眠る宮下の旅館街と、眠りから今目覚めようとする大洗海岸。海と空が何処までも青く幻想的な空間に包まれる。その情景を心で見た。
2017.09.14 12:03大洗海岸6月4日|「海と踊る」日記(金澤 真里)海岸に訪れる人は年々増加している。私が子どもの頃、約三十年前は六月に海に訪れる観光客は少なく、プライベートビーチのようであったのを思い出す。 大洗海岸の自然な植生が時間に追われる現代人の心を癒すのだろう。浜松風は心の芯の声を思い出させてくれる。
2017.09.12 13:19海水浴の歴史|大洗町の歴史を見つめて(蓼沼 香未由)1.江戸時代の潮湯治 現在、夏ともなれば、レジャーの一環として、年間約80 万人もの海水浴客が大洗サンビーチを中心とした大洗町の海水浴場に訪れます。こうした光景が大洗町に誕生したのは、最近の事では無く、今を遡る事約115年前の明治20 年代の頃の事でした。そもそもの海水浴の起源は...